多くの企業で目標管理制度を導入していますが、成功例をあまり聞きません。
導入の結果、下記のようなことが生じています。
・目標に掲げてあることしかやらず、日常のことをきちんとやらなくなった
・利己主義になり、他人、他部門との関係が悪くなった
・達成しやすいような目標を立てるため高度な課題が達成できない
・数値化できない(すべきでない)目標を立てたため、成果が捻じ曲げられた

<失敗している背景>

・目標設定が適切でない
・特に評価連動型で目標が高すぎる場合
・成果が明確でない
・目標が上位目標に連動していない
・目標を達成するための権限がない
・目標達成が本人のコントロール外にある
・硬直的な目標設定(環境が変わっても見直していない)
・達成しやすいやさしい目標を立てる
・達成が容易な目標を難しく見せるテクニックをつかう
・本当に難しい目標を立てた人が損をする
・結果のみでプロセス評価がない

<目標設定のポイント>

・いきなり数値目標から入らない
・ミッションから(全社⇒部門⇒個人)
・数字を落とし込む場合⇒ミッションと連動した形で
・チャレンジ目標(頑張れば何とかなる)を立てる場合、手段を明確に
・目標の設定
・定量目標⇒数値化
・定性目標⇒無理に数値化しない⇒具体的に
・固有名詞を使う
・何がどのようになっていればよいかを描く(見えるように)
・測定にふさわしい数字を用いる
(例)お客様サービスの向上(目標)
売上の伸び率⇒△(売上増大は他の要素も大きい)
リピート率⇒○

<目標管理制度を機能させるためには>

E=f(SCAM)
System
・目的が達せられるようになっているか
・分かりやすいか、運用しやすいか
・納得が得やすいか
Climate
・チャレンジさせる文化
・信賞必罰
・オープンネス
Ability(システムの適用を受ける側の能力)
・理解力、受容力
・変化対応力、改革マインド
・モチベーション
・責任感
Management(制度を実施する側)
・コミュニケーション力
・モチベーション高揚

自社の目標管理制度が機能しているか診断してみましょう。

目標管理チェックリスト

(パソコン上で診断ができます)